賃貸or購入の選び方 -支出編-
賃貸か購入か どちらがお得なのか
新築一戸建てや新築マンション。誰もが一度は夢を抱いたことがあるでしょう。お洒落で快適なモデルルームを見学すると、今すぐにも購入してしまいたくなりますね。
しかし、本当に購入して良いのでしょうか?今までの日本では家を買って一人前というような風潮がありました。ただ、自由な思想になってきた現代では、あえて家を買わずに賃貸で暮らす賃貸派の方もいます。となると賃貸派と購入派、果たしてどちらがお得なのでしょうか?
今回は、賃貸派か購入派どちらがお得になるのか、支出の面から紹介します。
人生を大きく左右する、賃貸派or購入派
住まいの問題を考えるときに、まずぶち当たる壁が賃貸派か購入派になるかでしょう。
「賃貸派」だと、若いうちならまだしも、老後まで住まいの問題に悩まされることなります。何の問題というとまずは「家賃」です。一生涯を終えるまでずっと「家賃」を払い続けなればならないの「賃貸」です。また、同じ部屋にずっと住めるという保証がないのも「賃貸」です。
一方、「購入派」だと同じ家にずっと住める保証はありますが、長期の住宅ローンを抱えなければなりません。
上記のことから「賃貸」か「購入」かの選択は家族の人生を大きく左右する大事な決断となるでしょう。
グラフから見るお金の状況
賃貸と購入でどれだけの支出が必要になるか、また累計するとどうなるか比較できるグラフを作成しました。
購入するとまず最初に「諸経費」を払います。この費用は賃貸では必要のないものなので、この諸経費分が最初に差が広がっています。そのあとのグラフはどちらの場合も右肩上がりで伸びていきます。
賃貸の場合ですが、月々の「家賃」の他に「更新料」がかかります。また、自身のライフワークの変化や突然の退去命令等、様々な要因で「引っ越し」も出てくるでしょう。そのたびに敷金礼金等を含む引っ越し費用が必要となります。
購入では、月々のローン返済がまず大前提であります。その他は建物の「修繕費」や「リフォーム費用」となります。しかしこれらはまだそんなに大きい問題ではないでしょう。
グラフの35年からを見ると「賃貸」の支出は変わりなく右肩あがりなのに対して「購入」支出はストップしています。そうなのです「購入」はローンを払い終わると住まいに関する支払いがほぼ無くなるのです。さらに返済が終わるころには、ずっと下回っていた「賃貸派の支出累計」が「購入派の支出累計」を上回るという逆転が始まるのです。
一生涯を終えるまで家賃を払い続けなればならない「賃貸」は長生きすればするほど住まいにかかるお金が膨らんでいきます。一方、「購入」は返済を終えるとそこでストップです。(修繕やリフォームする場合は別途必要となってきます。)支出の観点で見ると「購入」の方がお得なのは明確と言えます。
まとめ
支出の面から「賃貸」と「購入」について説明しました。支出の面からだとどちらがお得なのかわかりましたでしょうか?
しかし、単純に支出の総額で判断するのでなく、住まいに何を求めるべきなのかという観点からも検討しましょう。今の家族のライフワークに重きをおくのではなく、今後を含めたライフワークを考えて話し合う必要があるでしょう。